インフルエンザは、毎年11月頃から翌年の1月頃にかけて患者数が増加する傾向にあると言われています。
そもそもインフルエンザとは急性ウイルス性疾患で、高熱が3日から4日続き悪寒がするなどの症状があらわれます。
学校保健安全法により、症状が改善しても自分の判断で学校に行くことはできないと決められています。
発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまでは出席停止と定めています。インフルエンザは感染力が強いため、他者へうつさないための対策として流行期より前に予防接種を受けておくことが推奨されています。
このことにより重症化を防ぐことができるからです。看護師はインフルエンザウイルスと常に戦っている現場にいます。
感染しないためにもしっかりとした予防が必要であると同時に、患者など周囲の人たちにも予防を促すことが求められます。
こまめにうがいをしたり石けんで手洗いをすることは勿論、消毒用アルコールがあれば手が乾燥するまで擦りつける、また十分な栄養と睡眠は大切であるなど、基本的な予防策だからこそ正しく知ってもらうことは重要なのです。
高齢者の場合は年齢とともに体力や免疫力が低下しているなど、インフルエンザにかかりやすいことがわかっています。
特に入院病棟で1人が罹患してしまうとあっという間に感染が広がり、命を落とすこともありえるのです。
正しい知識で感染予防を徹底させることが、インフルエンザウイルスを持ち込ませないことにつながります。
ときには、面会者の接触を一時的に制限するといった対応策も重要でしょう。